中川→両津。両津視点でセリフ多し。
暗いようなシリアスなような気がしますが気のせいです。
「最近じゃ同性愛なんかも認められてるみたいだしワシもそんな差別しようとは思ってない。だけど中川やっぱりお前のそれは倒錯してるとしか言えない」
「酷いですね先輩。僕はいたって平常ですよ」
「じゃあ何でワシに執着する?お前ならどんな女でも男でも自分の物に出来るだろ」
「確かに先輩の言う通りです。今まで付き合った人はどんな人でも僕の好きなようになってくれましたし、最初は僕に反抗的でも中川の名前を出せば言うことを聞いてくれました。…だからこそ、
だからこそ僕の物になろうとしない先輩を愛しているんじゃないですか」
そう言って微笑む中川に心の底から憎しみを覚える自分がいる
富も名誉も自分が求めるモノ全てを産まれたときから持っていた男が自分を求めているという受け入れ難い事実
本来ならばこちらがあちらに憧れるほうが正しいのだろうに
あちらから見ればこちらなど見下すべき対象なのだろうに
思わず顔をしかめると中川は嫌悪であれ好意であれ何かしらの感情が僕に向いているのは嬉しいと顔を綻ばせる
溜め息をつき苦笑いをすると強張った顔の筋肉がピキリという音をたてて動いた気がした
(純愛と狂愛は紙一重なのかもしれない、なんて、な)
あいのかたち
中川→両津。
いい感じに中川が壊れてくれました。
この話には二つパターンがあったんですが
もうひとつのパターンは両津→中川色も含んでいたので没。
中川永遠の片思いがカプセル内でのテーマなので。
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